誠実な人柄でお客様の目線で考えてくれる石屋さん
石半さんてどんな会社ですか?とたずねられたら、「社長が誠実な人柄の方です」の一言で紹介できます。社長さんはつねに物腰が柔らかく、親身になってお客様の目線で物事を考えてくれる人です。石屋さんは職人の世界なので、どちらかと言うとぶっきらぼうなタイプの人が多いのですが、石半の社長さんは誰に対しても礼儀正しく、懇切丁寧に接してくれます。中小企業の社長としては、珍しいタイプですね(笑)。
人柄と同様、仕事ぶりはいつもまじめにこつこつ積み上げていくタイプで、派手な経営はしない人ですね。よく、お客さんの顔色を見ながら調子のいいことを言う営業マンがいますが、石半さんの場合、誰に対してもまじめ一筋で、うまい話は一切しません。そういうところも、安心して檀家さんに紹介できる理由のひとつです。
普段からお墓をたくさん見ている僧侶といっても、墓石は種類も値段もさまざまで、材質や加工など専門的なことになると、私のような素人にははっきり言ってわかりません。ですから僧侶の皆さんが基本的に重視していることは、その業者さんが信用おけるかどうか、経営者の人柄を見ておられる方が多いのではないでしょうか。
石半さんは、地元密着の会社で歴史があり、企業規模もしっかりしておられるし、お客様への対応に非の打ち所がないので、どんな檀家さんにも安心して紹介できます。
仕事ぶりはまじめ一筋で、墓石の品質はもちろん、細かい作業まできちんとしてくれるので、檀家さんも十分満足しておられます。最近建立した永代供養塔は、横幅が8m、高さが5mもある立派なものですが、これも石半さんにお願いして建てていただきました。想像していた以上に良いデザインの供養塔になり、とても満足しています。
小さい頃からお坊さんに憧れて仏門に
先代のご住職には跡取りがおられなかったので、平成10 年に宗門本山の福井県永平寺からの紹介を受けて、私が当寺にやって来ました。住職を継いだのは平成12 年からです。
生家はお寺ではなかったのですが、祖父が信心深い人で、飯田市の菩提寺によく連れていってもらい、そこの和尚様と接するうちに感化され、いつか自分も仏門に入りたいという思いが強くなりました。子供の頃は、自分の弱い性格にコンプレックスを持っていて、それを仏教で直せるかもしれない、精神的に強い人間になりたいと願っていました。初志貫徹で駒澤大学を卒業後、永平寺で修行をして、曹洞宗の僧侶となることができました。
新たな檀家さんのために広く門戸を開き
お寺というと昔から、地域内の古くからの檀家さんしか受け入れてくれないような、閉鎖的なイメージがありますが、当寺はどなたでも檀家さんになっていただくことができます。
実際、鎌倉の曹洞宗のお寺ということで見学に来られて、美しい境内の風景を見ていっぺんに気に入っていただいた方には、改めて曹洞宗に帰依して頂きお檀家さんになって頂きました。現在、当寺には約370 基の墓地がありますが、地所にまだ余裕があるので、新たに区画を造成することもできます。
そういう意味では閉鎖的になることなく、一般の方々に広く門戸を開いている寺院といえます。ただ、檀家さんになる以上は、法事の時だけではなく、龍寳寺を守る一員であるという気持ちを持って、諸行事にも参加していただければうれしいですね。一度仏教にご縁を持ったからに は、やはり良き仏教徒になってほしいと思います。
座禅会や写経会など仏教にふれる機会も多く
当寺では毎月1 回、座禅会や般若心経の写経会を開催しています。檀家さんだけでなく、どなたでもご参加いただくことができます。山門の掲示板を見たり、参加者同士の口コミなどで、少しずつ仏教に興味を持つ方が増えているのはありがたいことです。
お寺の檀家になるのは、仏教を知るためのきっかけだと思っていただければ。仏教は決して肩肘を張るようなものではありません。ましてや、葬式や法事だけのためにあるのではありません。生きている人の心の支えになるものだと思って、日頃から仏教の教えに関心をもってもらえたら幸いです。
法事や月例の諸行事の折りには、仏教の教えをわかりやすく織り込んだ法話をさせていただくようにしていますが、時には、「今日のお話は心にしみました」「法話で救われました」と言ってくださる方もおられ、とても励みになります。
新たな受け皿として永代供養墓も開設
後継者がいないのでお墓を持てない、でもお骨はきちんと供養したいという人が最近増えています。そこで当寺では一昨年から、そういう方々の受け皿になればと、永代供養墓を開設しました。2 タイプあって、骨壷を塔内に33回忌まで納骨しておく個別管理型が永代使用料・供養料合計で30万円、ご遺骨を合祀管理するタイプは13万円です。核家族化と高齢化が進むこれからの社会において、安心して先祖供養を任せることができるお寺の存在は、ますます重要になってくると考えています。
これからも当寺は、広く門戸を開いてより多くの方々を檀家として受け入れ、皆さんの人生の支えになる生きた仏教をお伝えしていきたいと思っています。 合掌