私どもも墓石を販売しておりますので、こういうお話をすると「どうせ自店の手前味噌な都合のいい話をするのだろう」と思われるかも知れませんが、私どもはこの地域に密着して80年間の歴史があり、
長年お客様とのおつきあいがございます。
もちろんお寺さんとの関係も大切にさせていただいております。
これは、悪い評判が立つと、この地で営業ができなくなるということでもございます。
墓石は一度つくりますと、数十年、あるいは百年以上にわたって多くの方に見られるものです。
「石半に頼んでたてた墓石がすぐに痛んだ」、あるいは「あそこに頼んでひどい目にあった」などという噂がたちますと、私たちの商売は成り立ちません。
そこで、私どもは初代から親子三代に渡ってお客様にいかにご満足いただける墓石が提供できるか、そしてアフターフォローにも細心の注意を払ってまいりました。
もちろん他にも優秀な墓石店はあると思いますが、最近はこの業界にも悪質な業者が増えてきており、一部のそういう店が業界全体の信用を落としている、という事実もございますので、そういう店に任せて被害にあわれないよう、アドバイスをさせていただきたいのです。
特に次のような墓石店には要注意です。
お墓は大きな買い物ですから、良心的なお店はお客様のご希望になるべく添えるよう、石質や様式についてもこと細かにご説明するものです。
一般に関東ではあまり宗派とお墓の形については制限がありませんから、ご家族がご納得されるものをお選びになるのが一番です。
最近は洋型のお墓をお望みになられる方も増えました。
そういったご相談も私どもはお気軽にお受けできるようにさせていただいております。
その地域に密着していないお店は、どうしても売りっぱなしになる傾向があり、アフターケアが不十分になりがちです。
派手な広告を繰り返すのは、口コミで評判や紹介が広がらず、常に新規客を集めなくてはならないという事情があるからです。
お墓は、故人を偲び先祖を供養する大切な場所です。
商売熱心は責められませんが、お客さまのお気持ちを配慮せずズケズケと営業をかけてくるようなお店にろくなところはありません。
お墓は子孫にわたって永く残すものです。
数年、あるいは数十年と経過するうちに石にヒビ割れや欠けが生じることもあります。
誰かが物をぶつけて痛めてしまうというケースもあります。
また、お墓は住宅と違って基礎工事のしっかりしていないものもあります。
こうしたケースでは、長年のうちにお墓全体が傾いてしまったりすることもあります。
このような際の補修やアフターケアはどうなるのか、最初にきちんと確認をしておくことが大切なのです。
ちなみに私どものように地域に密着した商売をしておりますと、補償期間の終了などあってなきがごときで、お寺さんに出入りさせていただいた折に私どものおたてしたお墓に痛みや異状を見つけたら、見て見ぬフリはできません。
もちろんどんな補修でも無料で未来永劫…などというお約束は出来かねますが、もともとの石材や工事に問題があった場合や、なにかのついでに補修できる範囲のことでしたらほとんど無料で対応させていただいております。
お墓は高額なお買い物です。
カタログなどを見て簡単に決断できるものではありません。
石肌の質感などは印刷ではわかりませんし、小さな石のサンプルだけを見ても、それが実寸のお墓の形になったときは随分印象が異なるために「イメージとすごく違って後悔した」というお話を私どももよく耳にいたします。
そこで私どもは、実物大のサンプルを出来る限り集めた展示場をご用意しました。
ご家族などで実物を見てご納得なさってから契約を結ぶのがいちばんトラブルの少ない方法ではないでしょうか。
高額な買い物をするわけですから、きちんとした見積書や完成イメージ図面などを提出してくれるお店でないと、後から話と現物のお墓のイメージが大きく異なってガッカリする場合があります。
私どもでは詳細な見積書と完成イメージ図面をあらかじめお渡しし、丁寧にご説明さしあげています。
お墓をたてるには墓石代のほかに付帯工事費もかかりますし外柵工事などもあります。
後から「これは別料金です」などと追加請求される場合もありますので、必ず事前に詳細な見積書をご覧になって
「この他に費用はかからないのですね?」などとご確認ください。
また、忘れてはならないのが開眼法要などに必要なお布施など、お寺さんにお渡しするお金です。
これは仏様の魂を墓石に入れる法要ですが、そうした手続きや費用については知らん顔の業者もいるのです。
もちろん私どもは一切の手続き、費用について資料とともに詳細なご説明を差し上げています。
必ずしもそれだけでいけないとは限りませんが、お墓の完成後にトラブルが発生した場合、それが墓石のせいなのか、工事の際の問題なのかで責任をなすりつけあって紛糾することが少なくないのです。
もしそういうお店と契約するときは、きちんと責任の所在を明らかにしておくことが必要です。
それから、多くの墓石店では納期の融通がきかないケースが多く見受けられます。
私どもにご相談に来られるお客様の中には、「納骨を出来る限り早く済ませたい。
四十九日の法要には皆で墓参りできるようにしたいのですが、なんとか間に合いませんか?」とおっしゃる方も多いのです。
四十九日というのは故人とお別れするひとつのけじめ、気持ちの区切りとなる法事です。
これを逃すと春か秋のお彼岸まで皆でお墓参りをするきっかけがなくなる。
通夜、葬儀、初七日とせっかく絆の深まった親族の気持ちがさめないうちになんとしてもお墓を…という思いはよくわかります。
業者によっては「どこに頼んでも二ヶ月から三ヶ月はかかりますよ」ということもあるそうですが、それは間違いです。
私どもは実質三週間もないような状況でも、なんとかお墓を間に合わせてまいりました。
もちろん短納期だからといって、手抜きやいい加減な仕事はいたしません。