「もしも…」の時に子供たちに大変な思いをさせたくないから…
横浜市戸塚区矢部町在住
山本治雄様
10年程前のことです。
娘の旦那さんのお父さんが亡くなり、そのお葬式の後、娘の旦那さんが「おやじが墓の用意をしてくれていたので助かった」と言っているのを聞いたのが、私が自分の生前墓のことを考えるきっかけでした。
葬儀、初七日、四十九日と慌しく日程の融通のきかない中で墓所を探してお墓の段取りをするというのは大変なことです。
それをしなくて済んで供養に専念できた様子で、それを見て「私が死んだときも娘夫婦に心配や迷惑をかけたくないなぁ…」と切実に思いました。
それから私は自分の墓地探しを始めたのですが、探しているとはいえ、毎日のように家にしつこく営業の電話がかかってくるのは本当に嫌な思いでした。
やはり楽しい話ではないわけですから、無神経なセールストークばかり聞いているとうんざりしてしまうのです。
霊園と寺院墓地の選択
それでも、電話で問い合わせたり新聞広告を見たりしていくつかの候補を選び、自宅から近い霊園を見学に行ってみました。
その霊園は確かに自宅から近いけれど、案内された墓所は霊園の中を延々と歩き回った挙句、ようやくたどりつけるような場所にあったのです。
こんなところに、家族や子孫たちが気軽にお参りに来てくれるだろうか、大変だろうなぁと心細い気持ちになったものです。
お墓は、ただ在りさえすればいいというものではない。
自分にとっても家族にとっても大切な場所になるのだから、これは真剣に探さなくてはならない。
その時、そう気持ちを新たにしたのです。
お墓には霊園墓地と寺院墓地があるそうですが、私はお墓をいつまでもしっかりお守りしてくださるお寺さんにお願いしたいと考えました。
しかし私は富山県出身で、地元にはお世話になっているお坊さんがいるものの、横浜近隣には知り合いのお坊さんはいませんでした。
そんな折、私はある石屋さんと知り合いになりました。
その方から、「戸塚の近くで墓地を探しているのなら、石半さんに相談すればいいよ」と教えてもらい、その日の内に石半さんへ案内して頂いたのです。
善了寺
石半さんに、自分なりのお墓に対する想いや希望を説明し、我が家の宗派である浄土真宗のお寺にお願いしたいということもお伝えしました。
すると石半さんは戸塚駅の近くにある浄土真宗(本願寺派)の善了寺をすぐに紹介してくれました。
こんな近くに浄土真宗のお寺があるなんて全然知りませんでした。
石半さんはこの地元で古くからこのお仕事をやられていたことを知っていましたから信用できましたし、紹介された善了寺の住職さんにお目にかかって、お若いけれどとても穏やかで立派な方とお見受けしたので安心してお任せすることができたのです。
いざというときのために…
墓石の選び方、周囲のお墓との調和などいろんなアドバイスを石半さんから頂き、自分で納得のいくお墓をわずか半年で整えることが出来ました。
今も心から満足しています。
また立派なお寺さんとの繋がりも出来ましたので、いざというときもお葬式や法事のことなどの心配もなくなり、人生最後の大仕事が片付いたようで肩の荷が降りてほっとしています。
善了寺の墓地
私くらいの年代になると、仲間で集まった時、「墓はどうする?」なんて話が必ず出てきます。
宗教など気にしていない人もいますが、やはり自分の墓はどうなるのか、ちゃんと供養はしてもらえるのか、誰でも内心は気がかりなようです。
私が自分の満足できるお墓を整えたことを話すと、みんな「良かったね」と言ってくれます。
それから、お墓はちょうど私の家の真東に位置して、我が家の方を向いているんですよ。
とても満足しています。ちょっと自慢したいくらいの気持ちですね。
世間には安い値段で販売されている墓地もいろいろとありますね。
しかし後々の事も考えると、価格だけではなく信頼のおける方にお任せする方がいいと思いますし、私はそうして本当によかったと実感しています。
墓石は自分が死んでから子供たちにバタバタと建ててもらうのではなく、事前に準備しておくことが大切だと思います。
おかげで私はいま心穏やかに日々を過ごしております。