「粉骨(ふんこつ)」とはご遺骨を細かく砕いて、粉状にする作業のことです。
近年様々な事情から粉骨を希望される方が増えています。一つはお墓のカロート(納骨室)がいっぱいになってしまった方が粉骨をすることで、ご遺骨の体積を小さくして、小さい骨壺に入れ替えてカロートを拡張することなく、ご先祖様をご安置するために行うケースです。
また、骨壺からご遺骨を取り出して、直接土に還す樹木葬や合葬墓への埋葬の際にも粉骨をしてから埋葬する墓地が増えています。
実は火葬されたご遺骨というのは焼かれているために土と混ぜても容易には土に同化していくことはございません。
大地に還ることを願って散骨したご遺骨が何年経ってもそのままの形で残ってしまうのは散骨を希望した本来の主旨とは違ってしまうので、ご遺骨を粉状にして散骨するケースが増えています。